ミツバチの世界では高齢化問題はない

日本では少子高齢化による医療費の増大によって、若者世代へ負担が高まっているとの記事がありました。この問題は”人口分布問題”と”過剰医療”という異なる問題が複雑に絡まって生じていると思えます。いずれにせよ、若者世代が高齢者の医療費を負担して気が付かないまま苦しんでいるという状況です。

少子高齢化問題に関連する課題は医療費以外にも、空き家問題、地域の過疎化、高齢者の危険運転、オレオレ詐欺など後を絶ちません。日本は答えの出ない問題を抱えたまま、高齢化社会を突き進んでいます。

人間社会が高齢化社会に直面している一方、ミツバチの社会はどうなのでしょうか?結論からいうと、ミツバチの社会では高齢化問題は存在しません。なぜならば、

ミツバチの群れはシニアがリスクを取るコミュニティで構成されている

という点でしょう。

ミツバチの寿命は季節によって異なり、数週間から数ヶ月と思われてます。群の構成も生まれたばかりの若いミツバチから年老いたシニアのベテランミツバチまで共存しています。また、若さによって群れの中での役割が異なります。若い蜂は巣箱の中で女王蜂の世話をしたり、巣の中を掃除したり、蜜を集めてきた外勤ミツバチから蜜を受け取り巣の中で貯蔵作業を行ったりと、主に内勤蜂として働きます。

一方、若くないシニアの蜂は外勤蜂として巣の外へ花蜜を取りにいきます。しかし、外の世界では危険がいっぱいです。蜜を集めに飛び回っている際にクモの巣に引っかかったり、スズメ蜂などの外敵にも襲われる事があるでしょう。さらに、外出中に体力を使い果たし帰ってこれない事もあるかもしれません。つまり、巣の外の世界は非常に危険な環境であり、シニア蜂は群れ全体の中で非常にリスクのある役割を果たしているのです。しかしながら、シニア蜂がリスクをとり、若い蜂が守られているという組織構成は群れ全体として、非常に効率的であると言えます。

一方、人間界では、年金や医療という社会福祉的な観点から鑑みると、若者がリスクを負って費用を負担し、シニアが守られているという社会構図があります。もしかして、人間界でもシニアが楽しくリスクをとり易い社会になれば、今の高齢化問題の解決の糸口になるかもしれません。しかし、人間のシニアがリスクを取ると行っても、ミツバチのように生命を危険にさらすようなリスクを取れということではありません。リスクを活躍と言い換えると、シニアの人が活躍しやすい世の中を作り、さらにコミュニティの中で必要とされる存在となるという事が良いような気がします。

自分がじいさんになった時にはそのような場をぜひ持っていたいなと思います。ニホンミツバチの養蜂はその点そのコミュニティを形成できると思うんですよね。若者が町にでて仕事をしている時に、シニア養蜂家の人が現場を管理してあげることだってできます。時にはスズメバチに刺されるような多少危ない作業はシニアがやるとか。シニアの養蜂家の人に怒られそうですが笑。

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