オオスズメバチはニホンミツバチの天敵である一方、ニホンミツバチを守っている立場でもあるようです。
日本に生息するミツバチとしては、外来種のセイヨウミツバチと在来種のニホンミツバチがいますが、通常セイヨウミツバチの方が体が大きく行動範囲も広いため、蜜源の奪い合いとなればニホンミツバチは負けてしまいます。となれば、ニホンミツバチは住処を追われてしまうのです。
一方、オオスズメバチに対してはセイヨウミツバチは抵抗性が無くオオスズメバチの襲撃があると全滅するのですが、ニホンミツバチは勇敢にもオオスズメバチと戦って追い払う能力を持っています。
養蜂家に管理されているセイヨウミツバチは養蜂家が保護してくれるので、オオスズメバチの襲撃から逃れる事ができますが、日本国内で野生化してしまったセイヨウミツバチはオオスズメバチに襲われ、通常生き残って行けないのです。
もしオオスズメバチがいなければ、ニホンミツバチは野生化してしまったセイヨウミツバチとの蜜源競争に敗れて生きて行けないかもしれません。だから、オオスズメバチはニホンミツバチにとっては天敵でもあり、保護者でもあるのです。
オオスズメバチは決して悪ではない。
オオスズメバチも守っていかなけらばならない。
やっぱり、自然界には良いも悪いもないのです。
全ては生態系のバランスが重要なのです。
人間も全てバランスが大事なのです。
こちらの本参考になります。