本日は日本蜜蜂巣箱作りワークショップにご参加いただきまして、有り難うございます。本日のワークショップ完了後には組立キットを組み立て、巣箱1式をお持ち帰りいただきます。作成した巣箱は大事に管理すれば、5年以上は使用できますので、大事に使ってください。巣箱ワークショップ終了後はこちらのページからニホンミツバチの基礎知識について動画の視聴やミツバチ誘引ワークショップに参加して春の誘引にしっかりと備えていただければ、誘引確率は確実に上がってきますので、JBeeFarmのイベントも大いに活用してください。
この中にミツバチが巣を形成する。
串を通す為の穴が4面に開いている。
ミツバチが出入りするためにスリット状の切り込みがある。
串を通す為の穴が4面に開いていない(写真と異なる)。
巣箱を組んだ際に常に一番下に設置され、土台の上に乗る段。
巣箱本体を乗せる土台。土台を設置する際は、腐食防止のために地面に直接設置せずに、土台の下にレンガやブロックなどを敷いてください。
巣箱の蓋の上に設置する。
常に、太陽や風雨にさらされている。
巣箱本体に被せる蓋。
巣箱本体に内蓋1枚を乗せた後に、被せる蓋である。
巣箱外蓋の上に天井隙間板を乗せ、その上に天井外板を乗せる。
秋の採蜜時に使用する。
ミツバチ誘引時には使用しない。
採蜜後に巣箱本体と内蓋との間に隙間を作るために、挿入する。
隙間を作ることによって、巣の切断面をミツバチに掃除させ、巣箱内の衛生状態を保つ効果がある。
春のミツバチ誘引の際に巣箱土台と巣箱本体の間に挿入する。
開封された穴にはキンリョウヘンの鉢を挿入して、ミツバチを呼び寄せる。
ミツバチ誘引が成功し、ミツバチが花粉を集め始めるのを確認したらキンリョウヘンと一緒に、設置板も撤去する。
土台側壁板と同じもの。
春から秋に掛けては使用しない。
冬期に掛けて風が巣箱内に入り込まないように、巣箱土台の緑の網の開口部を塞ぐための板。
ミツバチ誘引時に巣箱内外にゴシゴシ塗っておくと、ミツバチが入居しやすくなります。余ったら、蜜蝋クリームや蜜蝋キャンドルの製作にどうぞ。
巣箱作りワークショップで制作した巣箱を設置する前に、巣箱の設置場所を検討しましょう。ミツバチの誘引は巣箱の設置場所をどこに選ぶかが非常に重要なポイントとなります。ご不明な点があれば、お問い合わせください。
巣箱の設置場所として良い場所は上記と逆の条件となります。
巣箱作りワークショップで製作した巣箱は年間を通してミツバチ1群が余裕を持って入居できるように部品を揃えてあります。しかし、春の誘引時に全ての部品を使用しないため、誘引時においては2群が誘引できるように入口段、天井外板、天井隙間板、巣箱天井、内蓋、スリット枠、キンリョウヘンの設置板の2セット分が付属しています。巣箱を設置する際はミツバチ誘引率を高めるために、できるだけ離れた場所(5m以上)でミツバチを誘引することをお薦めします。
ニホンミツバチは福岡では主に3月末〜5月のゴールデンウイーク前に分蜂しますので、3月末までに巣箱作りワークショップで制作した巣箱を2カ所に設置してください。運良く2カ所でミツバチ誘引が成功したら、本来1セット分の巣箱しかないために夏場に掛けて巣箱部品が足りなくなります。その際は追加で巣箱をご準備ください。巣箱の購入や巣箱ワークショップで使用したキットもご購入可能です。ご購入はこちらへ。
巣箱の中においた皿状の容器に巣屑(誘引ワークショップで配布)を入れ、さらにキンリョウヘンの設置板の穴にキンリョウヘンを差し込みます。キンリョウヘンを設置する際には、キンリョウヘンとミツバチが接触しないようにキンリョウヘンをネット(キンリョウヘン販売時に配布)で保護します。巣屑にはミツバチが溺れない程度に少量のハチミツを含ませると効果的です。
あとは待つのみ。働き蜂が女王蜂と一緒に巣箱に入居するまで待ちましょう。時々、巣箱の中に蜘蛛やトカゲが入ることがありますので、もし入っていたら追い出してください。ミツバチが巣箱に入居するときの様子は以下になります。こうなれば、ほぼ確実に女王蜂が入居したことになります。その後は、女王蜂の交尾の旅が無事終了すれば女王蜂が卵を産める状態になりますので、群が安定し、本格的に営巣に入ります。
しかし、なかなかミツバチが誘引巣箱に入居する瞬間を目撃する機会はありません。昼真は外出しているし、知らない間に入居していたというケースが殆どですので、ミツバチが巣箱に出入りしていることが確認できたら、ミツバチが巣箱を出入りしている状況を観察して、足に花粉を付けているかを確認してください。ミツバチが巣箱を出入りしているだけでは、女王蜂が入居しているとはいえません。たくさんの働き蜂が足に花粉を付けて巣の入口を出入りしているのを確認できたら、ほぼ女王蜂の入居確定と考えて良いでしょう。とはいえ、ときどき、間違えますが。。。。判断に自身が無いときは一週間ほど様子をみましょう。
ミツバチが巣箱に入居していることが確認できたら、まず、キンリョウヘンを撤去します。そして、キンリョウヘンの設置敷板を撤去します。撤去の方法は以下の動画を参考にされてください。
5月以降、巣が成長するとともに、巣箱内のミツバチの数が増加します。巣を巣箱土台の下から覗いて、増えたミツバチの先端によって巣箱内の串が見え隠れし始めたら、巣箱本体を3段→5段または7段に増設します。増設段数は状況によって判断します。判断が難しい場合はお問い合わせください。巣箱を増設後、さらに巣が成長して巣箱内にミツバチが充満することが確認できたら、さらに巣箱の増減を行ってください。
5月〜10月に掛けて夏場は日差しが厳しいため、巣箱に側面から直射日光が照射すると巣箱内が高温となり、ミツバチの巣が溶けて落下してしまうことが十分に考えられます。巣が落下すると運悪く女王蜂が押しつぶされてその群が全滅する可能性があります。よって、夏場は十分過ぎるほどの遮光措置を行ってください。巣箱を木陰となる樹木の下に設置しておくことがベストですが、そのような最適な場所が見つからない場合は、巣箱全体を簾などで覆って遮光するか、下記写真のように巣箱側面に遮光板を設置しておくことでそれなりの対策となります。巣箱を遮光する際は巣箱全面(4方向)を覆うように日除けを設置してください。
また台風シーズンには横からの強風によって巣箱倒壊の可能性がありますので、巣箱をしっかりと固定してください。地面に杭を打ち、ロープで固定することで十分な強風対策および、地震対策となります。ロープは十時に固定すると信頼性が高まります。
採蜜の方法については採蜜のススメを参照してください。採蜜後に巣箱本体と内蓋との間にスリット板を挿入して隙間を作ります。隙間の中をミツバチが移動できる空間を確保することで、切り出した巣の断面をミツバチがきれいに掃除し、巣内の衛生状態が保たれます。
巣箱の土台の網部分を風よけ板で塞ぎます。北風が強い地域では、北西側に板や断熱材を設置すると良いでしょう。また、天井外板と巣箱天井の間に断熱材を挿入します。断熱材挿入によって、巣箱上部からの熱の放出を防止します。
湿気が多い場所に巣箱が設置してある場合は土台ネットの風除けをすると、湿気で巣内にカビが生えて病気になりますので、土台の1面以上のネットは開放しておいた方が良いです。そもそも、湿気の多い場所に巣箱を置いてはいけません。設置場所周辺に苔が生えていたらそこは避けた方が良いですね。
3月になり、無事にミツバチが越冬できたらその群の分蜂の準備をしましょう。3月になると暖かくなり、周囲で花が咲き始めます。同時にミツバチ達も活発に動きだし、分蜂シーズンまでの約1ヶ月の間にミツバチの数もどんどん増えてきますので、巣箱の中がミツバチでいっぱいになる前に巣箱を増設しましょう。あとは分蜂を待つのみです。
JBeeFarmではミツバチ仲間同士の交流の場をフェイスブック上のグループで設けております。養蜂に為になる情報の発信や気軽な質問なども受け付けておりますので、ぜひご利用ください。
巣箱が追加で必要になりましたら、巣箱組み立てキットや巣箱の完成品も準備しておりますので、こちらの販売サイトからお問い合わせください。ご購入戴いたキットを組み立てる際はJBeeFarmで随時開催する巣箱作りワークショップ会場で無料で工具を利用できますので、ぜひお問い合わせください。