ニホンミツバチ養蜂の始め方

近年、ニホンミツバチ養蜂が注目を集めています。
皆さんの周囲でも養蜂家の活動や、春の分蜂の様子をテレビ報道で見たとか、実際に自分で養蜂を始めたとか、というお話を聞かれた方がいるかもしれません。
実際のところ、私の周りでも養蜂を始める方が年々増えてきています。
最初は養蜂を自分でやるなんて想像もしてなかった人達が、翌年の春にはミツバチを呼び込んで、秋にはハチミツを採取する光景も多く見てきました(スズメバチへの恐怖心も無くなり、逆に感謝の心が沸いてきますよ)。

では、ニホンミツバチの養蜂を始めてみたいけど、最初は何から始めれば良いのでしょうか?
一番良いのは身近な所で先輩養蜂家と知り合いになり、直接教えてもらうことです。
最初は先輩養蜂家さんのやることをそのまま真似をして、なんでも教えてもらいましょう。

もし、周囲にニホンミツバチ養蜂家さんがいない場合は自分でやるしかありません。
JBeeFarmでは可能な限り、そのお手伝いさせていただきたいと思っていますが、とりあえずはミツバチを呼び込むための大事な話を説明させてください。

福岡市の住宅街で発生した蜂球

ニホンミツバチを巣箱に呼び込む(誘引)時期は九州北部では大体3月末〜5月初旬です(ピークは主に4月となります)。
しかし、3月末に準備を始めたらあっという間に誘引の時期は終わってしまいますので、(特に1年目の方は分からない事ばかりで、何もできないまま終わってしまいます)3月末の時点でミツバチを巣箱に呼び込む全ての準備が完了している必要があります。
しかし、私としては3月とは言わずに今すぐにでも準備を始めてくださいと言いたいです。

では、ミツバチを呼び込む為の準備は何をするべきでしょうか?
少なくとも、

1.巣箱を準備する 
2.巣箱の設置場所を決めておく

上記2点を早急に行いましょう。

巣箱は自分でDIYするのも良いですし、ネット通販での購入も可能です。
アマゾンや楽天で探してみてください。
JBeeFarmでも2月、3月の週末などに巣箱ワークショップを開催していますので、ご検討ください。
巣箱自体の構造はどれも大きな違いはありませんので、どの巣箱でもだいたいミツバチは春に入居してくれれば、そのまま営巣してくれます。
しかし、巣箱の違いはミツバチ入居後のメンテナンス方法の違いに現れてきます。
JBeeFarmの巣箱は年間を通したメンテナンス作業が楽になるような構造をしていますので、お薦めです(宣伝です)。

そして、巣箱の入手に目処がついたら、次は巣箱の設置場所です。
巣箱はできるだけ直射日光が当たらない場所で風通しがよく、見通しが良い場所をおすすめします。
蜘蛛の巣が張りやすい藪の中などはお薦めしません。
また、巣箱のメンテナンスの事も考えて、できるだけ、巣箱周囲の空間が十分に取れる場所に設置しましょう。
始めのうちはわからないことばかりでトラブル続きなので、できるだけ目の届きやすい自宅の敷地、または近場に設置しましょう。
養蜂がだいたい分かって来た頃になって、離れた場所に設置をおすすめします。

上記2点は最低限必要な項目ですが、誘引の成功率を高めるための仕掛けとしてキンリョウヘンを設置することをおすすめします。
キンリョウヘンはミツバチの分蜂シーズンに咲く蘭の花で、その花から出る匂いに吊られてミツバチがやってきます。
つまり、キンリョウヘンの匂いは広告チラシと同じ効果をもっており、まずは匂いを出して通りがかりのミツバチに巣箱を見つけてもらうための大事なアイテムです。
キンリョウヘンを置く事で、誘引成功の可能性が格段に上がります。
キンリョウヘンもネット通販やお花屋さんで購入できますが、分蜂シーズン直前には入手が難しいか価格が高騰しますので、早めの準備をしておいた方が良いと思います(JBeeFarmでも販売していますが、数に限りがあります)。

キンリョウヘン(分蜂シーズンに開花し、ニホンミツバチを誘引する匂いを出す)

しかしながら、実際にはやってみないと分からないことが多いです。
JBeeFarmでは1月〜3月の期間中に「ニホンミツバチの基本的なお話」および「ニホンミツバチ養蜂の始め方」の講座をYouTubeで公開しており、まず何も分からない方はこちらの講座に参加ください。

また、2月〜3月に掛けて福岡市や糸島市、福津市、熊本市などで巣箱作りワークショップも開催します。
参加された方にはそのままミツバチの誘引に使用できる巣箱をお持ち帰りいただきます。

さらに、3月にはミツバチの誘引ワークショップを開催し、座学と実技デモで誘引の方法を具体的にレクチャー致しますので、誘引の可能性が格段に上がります。巣箱ワークショップに参加された方は誘引ワークショップやその他のワークショップの参加料は無料になりますので、ぜひご検討ください。

質問などあれば、電話やメールでお問い合わせください。

JBeeFarmとしては1〜3のステップで準備を進められることをおすすめします。

  1. お話会の視聴(YouTube配信)
  2. 巣箱作りワークショップの参加
  3. 誘引ワークショップ

上記の流れで準備して頂ければ、3月からの分蜂シーズンにある程度は対応し、不安は解消できると考えていますので、ぜひご参加ください。
そのほかにも秋には採蜜ワークショップや蜜蝋作りワークショップなども開催を予定しております。

内容についてはFacebookページこちらを御確認ください。


1.お話会の視聴

JBeeFarmでは日本蜜蜂養蜂を始めたい方向けにYouTubeで配信活動を行っています。
テーマは以下の内容となります。

ニホンミツバチの基本的なお話  ー日本蜜蜂の生態や養蜂の基礎知識についてー 

ニホンミツバチ養蜂の始め方   ー具体的な養蜂の始め方についてー

ミツバチについての簡単な情報を得たい方は ”ニホンミツバチの基本的なお話”だけを、実際に自分も養蜂を始めてみたいという方は上の動画全てを視聴されてください。

おまけ)養蜂家(生産者)視点からのハチミツの話

ハチミツについてもよく質問を受けるのですが、ハチミツに関する基本的な情報をまとめてあります。個人的な見解も含まれてますので、参考程度にご視聴下さい(1.5倍〜2倍速での視聴をお勧めします)。

2.巣箱作りワークショップの参加

JBeeFarmでは2月〜3月の期間中に各地で巣箱作りワークショップを開催しています。
1日のワークショップで、その場でニホンミツバチの巣箱一式をお持ち帰りできるワークショップです。

3.誘引ワークショップへの参加

JBeeFarmでは毎年4月の分蜂シーズンを前に誘引ワークショップを開催しています。
誘引ワークショップでは前半部分で分蜂についての基礎知識や誘引方法のノウハウを理論的に説明し、後半では実際の巣箱を使っての誘引デモを行っています。
当日は誘引率を高める巣屑(ハチミツの絞りカス)の無料配布や、キンリョウヘンの販売会(数に限りあり)も行います。
参加料は1名2,000円(巣箱ワークショップに参加された方は無料)です。
イベントについては、こちらを御確認ください。

4.ニホンミツバチ養蜂の質問と回答集

5.ニホンミツバチ養蜂の年間スケジュール